もう、何だっていいよ。

何回、ブスって言われたっていい。


だって

ルカが無事だったんだもん。


「よかった!!」


私は、勢いよくルカに抱きついた。


垂れる鼻水や涙を、ルカの服になすり付ける。


「バッ……
おまえ、何をしているっ!?」


ズズズっと鼻をすする私の体を、ベリっとはがす。


べっとりシミになったルカの服。


「………。
おまえ、よくも……」


「ルガが無事でよがっだよ~」


わ~んと声を上げて泣く私。

きちんと言葉にならなくて、

ルカはまた困ったように眉を寄せた。


「お互い、無事だったんだ。
んな、泣くな」


「だっで~~」


「だってじゃない」