体が少し浮いた。 また“渦”に巻き込まれるのか? そして、色のない世界に行って、コイツの汚い過去を見せられるのかよ。 もう、心は、限界だった。 ボロボロで。 頂点に達していた怒りも、何だかもう、どうでもよくなってきた。 もう…… 疲れた…… 脱力した体。 浮いた体に少し体重が戻ってくると、そこはまた、ヘイリの記憶の中だった。