部屋の入り口で固まる私。
ルカは、一歩一歩チヅルさんに近づくと
『……っ!!?』
突然右手が光り出し、その光りの中から鋭い剣が現れた。
昨日、ヘイリが剣を出したのと同じように。
『バカっ!!
おまえ、それで何をする気だっ!!』
私はルカを止めようとした。
でも、やっぱり私の声は届かなくて。
『チヅルさんっ!!
逃げてっ!! チヅルさんっ!!』
チヅルさんにも、全く届かなくて。
『おいっ!! ルカっ!!
おまえ、ヘイリのバカな言葉に従うなよっ!!
このままチヅルさんを傷付けたら、一生後悔するぞっ!!』
ルカの目の前に立っても、ルカは私を見ようとしない。
頼むからっ!!
私の声、届いてくれ!!
ルカが馬鹿なマネをする前に
届いてくれっ!!



