「出来るだろう? ルカ。 おまえは、人間を心底嫌っていたな」 「……はい」 「ならば簡単なはずだ。 王になる者が人間と過ごしていては国民に示しがつかないであろう」 「………」 「やれ。 ルカ」 「………」 「おまえの母を、おまえのその手で始末するのだ」 ヘイリは、完全にルカの反応を見て楽しんでいた。 ルカにはそんなこと出来ないってこともわかってる。 人間が心底嫌いだって事が、嘘だってこともわかってる。 それなのに、わざとルカの心を闇に染めようとしている。