「おまえ、世継ぎになったからには覚悟はしているのだろうな?」
「覚悟、でございますか?」
「そうだ」
「覚悟と申しますと?」
ルカが真顔で聞くと、更にヘイリの口角が上がった。
「大魔王になるという事がどういう事か。
きちんとわかっているのだろう?」
ルカの眉がピクリと動く。
跪いたままのルカの瞳が鋭くなった。
「おまえは魔界の頂点に立たなければならないのだ」
「………」
「それには、邪魔なモノを排除しなければならない」
「何がおっしゃいたいのですか?」
ヘイリの心は、楽しさで震えている。
興奮して、高揚が抑えられなかった。
「おまえの最も身近にいる人間を、この世から消すのだ」



