キィィィ、バタン――。 錆びれる鉄の音で目が覚めた。 体中が冷え切っている。 いつの間に眠っていたのだろう。 あんなことがあった後で、しかもこんな場所でよく眠れたもんだな。 ほんっと 自分に驚きだよ。 「朝食の時間だ」 そう言って私の前に現れたのは、セドリック。 私は腫れた目をセドリックに向け睨みつけた。 「よく眠れたようだな」 「この目を見て、よくそう思えるな」 私が言うと、セドリックはフンと鼻で笑った。