――…ここは。 色のない世界。 でも、目にする全ての色が、私にはわかった。 今まで何度も目にしたことのある場所だったから。 赤いじゅうたん。 焦げ茶のドア。 壁に掛けられている、ピンクのチューリップや、深紅のバラの写真。 その中央に写っているのは、金色の髪が風に揺れているルカ。 しかし、私が“ここ”に来てから見た写真とは違っていた。 何が違うかって――… 「ヘイリ様っ!? 何故こちらにいらっしゃるのですか?」 ……え?