一礼したシキは、ルカと共にすぐに部屋から出ていった。
シキから手渡されたネックレス。
シルバーのそれはとてもシンプルで、味気ないネックレスだった。
まぁ、これは胸元を飾るものではなく
心音を感知する為のもの。
デザイン性は関係ない、か。
私は手の平のネックレスをギュッと握り、急いでセドリックが置いていった真っ黒なメイド服に着替えた。
すると、それを見計らったかのように部屋に迎えがきた。
2人のメイドだ。
私よりも明らかにメイドらしい服を着ている。
私のなんて、もはや喪服でしかないしな。
メイド2人は、私に声をかけることもなく、ただ“ついて来い”と言わんばかりに目を向けた。
警戒しながらあとをついていく。



