なんだと!?
私が嘘をついてる?
つくかよ、こんな嘘っ!!
ふざけんのも大概にしろよっ!!
私は、シキとルカを鋭く睨みつけた。
――その時。
ゴーン、ゴーン、ゴーン。
城中に、低い鐘の音が鳴り響いた。
鐘の音に即座に反応したシキは、ビシっと背筋を伸ばし私へ近づいてきた。
「サラ様、このお話はまた後ほど。
もう、お時間でございます」
そう言って、ジャケットのポケットをまさぐり始めた。
出てきたのは、シルバーのネックレスだった。
「サラ様、これをお付け下さい」
「……なに、これ」
「これから先、サラ様にどんな危険が待っているかわかりません。
このネックレスは、サラ様の心音を感知し、サラ様が危険な目に遭い心拍数が異常に上がると私にわかるようになっております」
「………」
「心音が停止しても、すぐにわかります」
今まで聞いたこともない、シキの低い声。
「サラ様、よろしいですか?
これから何があっても、できるだけ冷静でいてください。
心が乱れれば、正しい選択ができなくなります。
サラ様には私達がついてます。どうか、ヘイリ様に逆らうことなく、無事にお戻り下さい」



