声の届く場所。

何か、凄く、何故か


緊張した。


それが、顔にも出てたみたいで。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・母さん、戸田さんが困ってる」


「あら、ごめんなさいっ」


山田君が言うと、山田君のお母さんが


慌てた様な顔になった。


「ごめんなさいね、戸田さん。
・・明、帰りましょ?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・あぁ」




じゃあ、と山田君親子は本屋さんを


出て行った。