声の届く場所。

前の席二人が前を向くと、山田君が、


此方を向いた。


「・・? な、にかな?」


何か一瞬だけ焦って、聞いた。


・・の後、目を見開いた。


な、何故かって言うと。


「や、やや山田君っ? 何してるの?」