「試合開始前に奈々を見つけたん…」


「本当に⁈」


「うん。」


悠斗は私がスタンドにいる事をわかっていてくれたんだ…


これで1つの不安がなくなった。


「ぱっと見 、奈々かどうかわからなかったんだけどな。でも、しっかり見たら奈々だった。」


私、そんなんっ変わった?


自分ではあんまり良くわかんないんだけど…


「奈々から力もらった…そしたら治ったんだよ」


「そうだったんだ。」


私、悠斗の力になってたんだ。


それだけでも、ものすごく嬉しい。