その瞬間、拓の顔が曇った やっぱり、拓は知ってる 「紅、全て…消せ」 『なんで…なんで……』 先の言葉がいえなかった。 さっきまでの拓じゃない。 真剣に、いってる 「いいから、消せ」 渋々消すことにした 『後ね、拓。』 「…ん」 優しいカオの拓に戻った。 『なんかタンスに厳重に鍵が掛かってたんだけどー…』 「!ー…それは気にしなくていいから」 「もう一つに必要な服があるから、気にすんな。」