気がつけば、私達の吹奏楽コンクールも明日に迫っていた。



あれから、

拓馬が私のメッセージに気づいたかどうかはわからない。




でも、1つだけ確かなことがある。




それは・・・。



拓馬が前を向いて走り出したということ。



この間、グラウンドの横を通ると、拓馬がランニングをしていた。

ボールを握れない悔しさもあるだろう。


でも、早くみんなと同じメニューに復帰しようと頑張っていた。






明日は私もコンクール。

私達の夏はまだ終わらすことができない。




約束を果たすまでは・・・。