それからまた数日がたった。



今日は席替えの日!!

席替えと言ったら学校の大イベント!!


1本のくじに運命を・・・。

あのスリルはたまらんッ!!!




そうはりきって、

昨日まであれほど楽しみにしてたのに・・・。

今日の私は部活の朝練で早起きしたため、疲れててそれどころじゃなかった。






誰かの声がした。

「....れ、....とう...ま......よ........く!!!」


........ん!?
朝から元気な人だなぁ。



「俺、佐藤拓馬。よろしく!!!」


.......何!?
.......誰!?



「......聞いてる??」


は、はいぃぃぃぃぃぃ!?

なんか私のほう向いてない!?

わ・わたし??




「えッ!!!!!わ・わたし!?」

もしかして私無意識のうちに席替えしてた!?

寝ボケてて心ここにあらずだったよぉ。

恥ずかしいな。




「そう。席隣だから、教科書とか忘れたら世話になるかも。」

「へ、、、。あ・・・。はぁ。」


「白石梨花...?梨花って呼ぶぞ?俺のことも拓馬でよろしく。」

「あぁ。よろしく。」



なんかノリで自己紹介しちゃったけど・・・。

私ってどんだけ馬鹿なんだろ。





これが初めて交わした会話。