「へぇー…。それで大谷の傍で泣いてたんだ」



「うん…」






あれから本当に大谷くんは何も言わず、ずっと傍にいてくれた。


私も私でまた泣き始めてしまい30分ぐらい泣きっぱなし。



私が泣き終わると、大谷くんは
「もう大丈夫だな」

と言って私の頭を軽く“ポンっ”と叩くと教室から出て行った。




そうして、私は凛ちゃんの家までやってきた。





「それにしても千里が渡部先輩に告白したなんて、よく頑張ったね」


凛ちゃんは優しく微笑んだ。




「凛ちゃん…」



また泣きそうになる私の頭を凛ちゃんは「よしよし」と撫でてくれた。