空は雪空みたいに少し暗くて、大谷くんと初めて話したことを思いだす。




なんかモヤモヤするな…




最近、いろんな感情がグルグル回っていて他のことに集中できない。



どうしちゃったんだろ?私…





「ち~さとっ!」


ボーッとしていると凛ちゃんが私の顔を覗き込んだ。




「り、凛ちゃん!?帰ったんじゃ…」



「ん?千里が最近、ボーっとしているから心配で来たの」


凛ちゃんは私の隣に座った。




ほんと、凛ちゃんは昔から私の異変にすぐ気付いてくれる。


私が親とけんかしたときも優しく慰めてくれた。





「・・・・凛ちゃん。大谷くんのことどう思う?」



「えっ?大谷?」