一人の部屋は寂しいと思うが…ほとんど部屋には帰らずキャバクラ通いで朝ま で飲み…そのまま会社に出勤。 でも部屋に誰かが居れば……俺も帰るかもしれない。 結婚に対して憧れがないわけでなかった。 可愛い嫁さん、温かい手料理……パリッと糊付けされたシワのないYシャツ。 すべてが俺の唯の妄想。 書類を放り出して、俺は椅子から立ち上がって、すっかり闇に包まれた街を見つめる。