私がモデルになったのは、
詳しくいえば、
小学校六年を卒業した休みの間にスカウトされた。


憧れでもあったし、なにより私は目立つことが好きだから。


モデルになった。


初めて、本気でやりたいと思えたことでもあった。


春休みの間にいくつか写真も撮ってもらって、小さいけれど雑誌にも載った。


それで運が良かったのか
もっと大きな事務所に移動することになった。


今まではどちらかというと小さい事務所だったから、移動した事務所は本格的で、私のやる気を、更に掻き立てた。



今まで以上に本気で取り組む。誰にも負けない。


負けず嫌いの私に、
そんな目標が出来た。


中学に入って、仕事も増えた。
そして、中学でも新しい仲の良い友達もできた。

一番にできた友達。

いっちゃん。

他にあと2人仲良くなった。

いつも4人で居た。

実際、中学3年間は4人とも仲が良かった。

高校はバラバラになったけど、今も連絡は取ったりする。


中学に入学してから少し経って、1つ上の二年生のイケメンと有名な先輩に告白され付き合うことになった。


私は噂とか、二年生には
特に興味がなく、あっさりした感じだったから有名なこと知らなかった。

先輩とも特に接点はなかったと思う。


けど先輩はとても必死で、その必死さに、振れなかった。


先輩はそれを承知で言ってくれたみたい。


でも、色々楽しかった。


それなりに順調な時に、イケメンと付き合う。


それを妬む人が出てきた。

クラスの、まぁ…何というか、悪口ばかり言う女子軍団(10人)から色々されるようになった。


始めは、その軍団のリーダーらしき人に

「うざいよ?調子乗らないでくれないかなあ?」

って言われた。


はあ?


まあそれは置いといて、


私は基本的に名前を覚えるのは不得意。

同じクラスになって2ヶ月くらい経ってたが名前を覚えてなかった。



だから素直に


「誰?名前、教えて」

って言った。


もちろんキレる悪口リーダー。


「なっ…!」

って言ってどっか行った。