「名前や存在を知られてなかったのは私の努力不足。私、結局弱虫で遠くからしか見てなかったんです。

そんな時、ひょこっと現れた妃芽華ちゃんに恋様が笑いかけているのを見て嫉妬したんです。

私は、自分から怖くて遠くにしか入れなかったのに妃芽華ちゃんをずるいって思っちゃって」




顔を俯かせ必死に涙を我慢する亜紀



「私妃芽華ちゃんに凄く悪い事したのに妃芽華ちゃん反論もやり返しもしない。

急に自分が醜く見えてもっと酷いことした

さっきも感情のままに妃芽華ちゃんを打とうとした。なのに妃芽華ちゃんは逃げようとしなかった

それが悔しくて思いっ切りやろうとしたんです。」



「恋様ホントッにごめんなさい。頬大丈夫ですか？」



亜紀は俺の頬を見て泣きそうな顔になった



「俺なら大丈夫!それにお前…」


亜紀はあの時自然とスピードを緩めた


最初から思いっ切り叩くつもりはなかったみたいだった