「恋様は大好きなお姫様しか見てなかった…
どんなに頑張ってもどんなにアピールしても恋様の瞳には綺麗で笑顔の可愛いお姫様しか映ってなかった…」
亜紀が肩を震わせていた
でも私も泣きたくなった
亜紀が言う綺麗で可愛いお姫様が恋の好きな人なんだって思うと胸がぎゅーっと苦しくなった
「何あんたまで泣きそうになってんの!?」
私の顔を見た亜紀がびっくりしたような表情をしていた
「亜紀の言うお姫様は相当可愛いんだろうなって…私も恋が好きで恋に見てほしいっていつも思ってたわ
だけど恋にはもう好きな人がいるんだね…」
私がそう言うと亜紀はあきれた表情で私を見た

