―――……


「で?」


「で? って……終わりだけど」


「……」


…うん、まあ。

予想はしてましたよ。

アナタのことだから、そーゆー顔するんだろうなってことはね。


「バカ」


「ばか!?」


「……よね、あんたってさ」


があぁーん……。

あ、改めて確認された…。


「だってだって杏子も見てみたら分かるよ! 本物のモデルさんみたいだったんだよ?」


先輩が卒業してからは杏子と毎日学校に通ってるあたしだけど、今日は、会うなりこないだのことをぺーらぺらぺらと喋り倒した。

たぶんその間に五十回は『かっこいい』とか『かっこよかった』とか言ったと思う。


「そりゃまー、モデルにはぴったりのまたとない人材でしょうけど」


「でっしょー? そう思うでしょ」


「しかしそのスカウトの仕方相当ヘンよ」


ん…まあ。

それはまあ…あれだよ。…まあ置いとこう。

まあね。うん、まあ。