あたしは同様のあまり手に持っていた包帯を落とした。 「あ…の……」 「包帯落ちてる」 先輩のその声に我に返る。 「あ、すみません」 あたしはあわてて拾い上げる。 「落としたのなんか先輩に使えないし。どうしよう…」 「大丈夫。傷にそのまま巻くわけじゃねーだろ」 そういって先輩は笑って腕を差し出した。 先輩を見てると違うのに蓮と話してるみたい……