ヤバい!超ドキドキしてきた!!

また顔が赤くなっちゃう。どうしよ動けないよーっ。


辻之内は動きを止めたまま、ほんの少しあごを突き出すようなポーズで顔を斜めに傾けて。その目はやっぱり、あたしの唇を見つめている。

どこを見たらいいのか困って視線を外したら、机の上に投げ出された長い腕に目が止まった。

引き締まっているけど華奢過ぎない、細身に見えてもやっぱり男なんだ、と思わせるライン。薄っすらと浮き上がる血管にもドキッとする。

今は見えないけど、その先にある指の長い綺麗な手はきっと、この位置から想像したところ、恐らくあたしの左手に触れそうな場所にあるはず………。

あー、どうしよっ。
そんなことまで意識したら、ますます動けないよ。

体カチカチ、限界寸前 ──!