慌てて上半身を起こしたら、ベッドに座ってる辻之内との距離がすっごく近づいちゃったけど、でもいつもみたいに照れてる場合じゃない!
「ごめん。反応が面白いから、ついイジっちゃった」
バツが悪そうにって態度でもなく、いつもの淡々とスローな口調で言われた。
もうっ、何よそれ。もしかして昨日のもそういうこと?
さっきもみんなの前でペタペタあたしに触れたのも、顔が赤くなるからって、キョドッたり反応が面白いからって………。
一瞬で顔が熱くなった。
「じゃあ『心配してた』って言ったのも『大丈夫?』って聞いたのも、あたしのことからかってたの?」
思わずカッとなって聞き返す。
「それは違う」
「何が違うのよっ?」
「からかったんじゃなくて可愛かったから、かまいたかっただけなんだ」



