それからあたし達は、互いにちぐはぐな質問をぶつけ続けた。
「どうして時田がここに?」
「なんで辻之内がここにいるの?」
あたしは、偶然会ったココさんとリカさんに連れてこられたことを話して。
それからドアが開かないってことも告げた。
そしたらその事実を確かめた辻之内が、彼らしからぬ舌打ちをして
「あいつら……」
って小さく呟いて。
そんな彼にあたしはただ
「……?」
って反応しか、その時はまだできなくて。
まさか、あとで明かされることになる事実に驚愕するなんて思ってもいなく。
ただただ、辻之内とのディスカッションに身を投じた。
「どうして俺のことを避けた?」
「天使のことが好きって言ったくせに」
噛み合わない。
「アイツとはどんな関係なの?」
「アイツってダレよ?」



