「ハイ、ここよ」
絨毯が敷き詰められた廊下の奥、重厚な扉を開けて中へ入った。
背の高い二人に挟まれて逃げることもできず、誘導されるまま。
部屋の中の絨毯はさらに毛足が長く、靴のまま歩くことに躊躇してしまう。
キャビネットにローボード
向かい合わせに置いてあるソファ
それに挟まれているテーブル。
濃い色をした木製のシックな家具が並んでいて。
壁には油絵。
大きな窓には落ち着いた色のカーテン。
それなりに高級だと思う、このホテル。
こんな場所にあたしを連れてきて、なにをしようっていうんだろ……?
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