「ねぇ 湊?」
「なに?」
「キスしてくるっていうのは、その……ちょっとは脈アリって思っていいのかな?」
「え」
「ナカジーに『好き』って言われたわけじゃないけど、あたし。
でも全然好きでもなかったら、キスなんてしてこないよね?」
真剣なリカの目。
でもその質問になんて答えたらいいのか、戸惑っていると。
「湊、訊いてもいい?」
まだほんのり頬を染めたままのリカが顔を上げる。
ん?とあたしも視線を向けると。
「湊って、辻之内となにがあったの?」
「えっ?」
「今朝、もめてたでしょ? あたしもちょっとだけ見かけたの。教室でみんなも話してたし。
前に訊いたとき湊、『なんにもない』って笑って言ってたけど、夏休み中になにかあったんじゃないの?」
「……」
「湊ー?」
ごめんね、リカ。
何も打ち明けないで……
でもね、もう終わったんだよ。
なにも始まってなかったのかもしれないけど、でも少なくても、動きだしていたあたしの心だけでも終わらせなきゃ。
じゃなきゃ、つらすぎるから。
「なに?」
「キスしてくるっていうのは、その……ちょっとは脈アリって思っていいのかな?」
「え」
「ナカジーに『好き』って言われたわけじゃないけど、あたし。
でも全然好きでもなかったら、キスなんてしてこないよね?」
真剣なリカの目。
でもその質問になんて答えたらいいのか、戸惑っていると。
「湊、訊いてもいい?」
まだほんのり頬を染めたままのリカが顔を上げる。
ん?とあたしも視線を向けると。
「湊って、辻之内となにがあったの?」
「えっ?」
「今朝、もめてたでしょ? あたしもちょっとだけ見かけたの。教室でみんなも話してたし。
前に訊いたとき湊、『なんにもない』って笑って言ってたけど、夏休み中になにかあったんじゃないの?」
「……」
「湊ー?」
ごめんね、リカ。
何も打ち明けないで……
でもね、もう終わったんだよ。
なにも始まってなかったのかもしれないけど、でも少なくても、動きだしていたあたしの心だけでも終わらせなきゃ。
じゃなきゃ、つらすぎるから。