「だって、こっちの弱点は知られてるわけだし」
あたしがボソリと呟くと、辻之内は指折り数えながら言った。
「高所恐怖症でしょ?
それから、照れると白い肌がピンク色に染まってドモりだして……それから、」
しかも言い方が得意気な感じだし。
「もうっ! あたしのことはいいから、自分のことを話しなさいよ?」
辻之内と話してると時々、あたしの頬はこうやってプッて膨らむ。
それは、本当に怒ってるんじゃなくて。
「なんか、今日の時田って」
「なに?」
「何気に“S”だね?」
「そーお?」
「うん。俺は嫌いじゃないけど……むしろ好きかな、そんな時田も」
そして時々、こうやって真っ赤になっちゃう。
それは、本当に照れてるわけで。



