「どうもどうも」 黄色いテープをくぐって やってきたのは この路地近くの交番の 『おまわりさん』だ。 「昼間から忙しいのにすいません、おまわりさん。」 代々木は、少し冗談っぽく 頭を下げた。 「いや、そんなことないです。 それと、僕は大宮といいます。」 大宮は、照れくさそうに 頭をかいた。 そして 「ここらへんは、いろいろと 事件が多いんですよ。 パトロールも、すごく大変で……」 と続けた。