と、不意に志之居君が時計を見て立ち上がる。 「ゴメン、ちょっと今日はここまでで。行くトコあるから。」 「用事?」 「別にそんな大層なこと,まだしないんだけど。また気になることあったら言ってね。」 志之居君が教室を出ていってから,ふと気がつく。 ほとんどあたしの質問の答えが出てない。のらりくらりと逃げられてるような…… 「ま,いずれね。」 そう呟いて窓の外をのんびりと眺める――――ふと,視界の隅で何かが光った。 「え?」