御主人様の言う通り

武人様は、自分のシャツの袖で、あたしの涙と鼻水を優しく拭ってくれた。


「よし、少しは見れる顔になったな」


クスクス笑いながら、あたしの顔を覗き込む武人様の顔は、悪戯好きな子供みたいに見えた。


「ありがとうございます…って、ちょっと武人様?今の発言はレディーにむかって失礼ですよっ!!」