「オヤジ、入るぞ」


「…失礼いたします」


御主人様の後を追って、あたしも旦那様の部屋へと入る。


「おー、彰人か。早かったな。んっ?華子も一緒か…。まあいい。そこに座りなさい」


「あ、はいっ」


旦那様とテーブルを挟んで、御主人様は、黙ってソファーに腰を深々と掛けた。