………‥‥‥・・




「落ち着きました?」


暖かい缶コーヒーを渡し
校内のベンチに二人並んで座る



「グスッ…あぁ、ずまない」



豪快に鼻をすすりながら謝る男

この人は一体誰なのだろう。



そもそも何故コンタクトと聞いて号泣を……


赤く充血した彼の目を見つめる



さらさらと流れるちょうどいい長さの黒髪に

賢そうな切れ長の瞳

それを際立たせる銀色フレームの眼鏡



…見た感じはとてもよく出来ていそうな男性だ



きっと私がなにか粗相をしたのだろう