そして、ローレンまで。
『これは驚いた、このフォレス殿がハーリーの知り合いだったとは、そして・・・・その娘、痛!』
『それは私が逆に聞きたいところだ!よりによって、何故君とフォレスが一緒にいる? こんな事考えてもいなかった』
(もし、ローレンとフォレスが知り合いだと初めから知っていたなら、ジュリアンを見つけた時に、無理やりにでもここから連れ出していたのに)
『陛下は城へ還る途中、腰を痛めてしまって歩けないでいた私を馬に乗せて送って下さったのだ』
『そういう事だ・・・・・。ハーリー、君はこのフォレスとその養い子とはどういう知り合いで?この娘は、以前私が言っていた挙式の時に・・・・・!』
『ローレン!さあ、黙って、何も考えるな』
そう、それが二度目の二人の出会いだった。
それから数日の後、フォレスは確信に近い者を感じ、いつもジュリアンに会いに訪れていた私に問い質した。
『陛下を身内のような呼び方をされて、まさか、とは思うが貴方様は・・・・・』
『そんな事は、私にとってはどうでも良い事だ。私は、一時は家を飛び出したはみ出し者。今だって一般の民と同じ暮らしをしている』
『おお、やはり!同じ名前だから、まさかとは思っていましたが、そうとは知らずに、今まで何のおもてなしもせず・・・、数々の無礼をどうかお許し下さい・・・・・』
『変に気を使わないでほしい。窮屈なのは嫌いなので、今まで通りでいてほしい……。それより、ジュリアン?』
『な、何?』
『あれからローレンは此所には来ていないか?』
『毎日、く、くるわよ。い、いつものようにそこの道を馬に乗って、通り過ぎて、わ、私、いつも見ているもの・・・・・』
(嘘をついているね、ジュリアン。私には分かるんだよ。全て)
私は、声には出さず、心の中でつぶやいていた。
あれからローレンは、エルミラーラの目を盗んでは、ジュリアンに会いに行くようになっていた。
ジュリアンは彼の“記憶喪失”と言う病気をいたわりながら、彼女は彼女なりに彼との愛に全てを賭けていた。
『これは驚いた、このフォレス殿がハーリーの知り合いだったとは、そして・・・・その娘、痛!』
『それは私が逆に聞きたいところだ!よりによって、何故君とフォレスが一緒にいる? こんな事考えてもいなかった』
(もし、ローレンとフォレスが知り合いだと初めから知っていたなら、ジュリアンを見つけた時に、無理やりにでもここから連れ出していたのに)
『陛下は城へ還る途中、腰を痛めてしまって歩けないでいた私を馬に乗せて送って下さったのだ』
『そういう事だ・・・・・。ハーリー、君はこのフォレスとその養い子とはどういう知り合いで?この娘は、以前私が言っていた挙式の時に・・・・・!』
『ローレン!さあ、黙って、何も考えるな』
そう、それが二度目の二人の出会いだった。
それから数日の後、フォレスは確信に近い者を感じ、いつもジュリアンに会いに訪れていた私に問い質した。
『陛下を身内のような呼び方をされて、まさか、とは思うが貴方様は・・・・・』
『そんな事は、私にとってはどうでも良い事だ。私は、一時は家を飛び出したはみ出し者。今だって一般の民と同じ暮らしをしている』
『おお、やはり!同じ名前だから、まさかとは思っていましたが、そうとは知らずに、今まで何のおもてなしもせず・・・、数々の無礼をどうかお許し下さい・・・・・』
『変に気を使わないでほしい。窮屈なのは嫌いなので、今まで通りでいてほしい……。それより、ジュリアン?』
『な、何?』
『あれからローレンは此所には来ていないか?』
『毎日、く、くるわよ。い、いつものようにそこの道を馬に乗って、通り過ぎて、わ、私、いつも見ているもの・・・・・』
(嘘をついているね、ジュリアン。私には分かるんだよ。全て)
私は、声には出さず、心の中でつぶやいていた。
あれからローレンは、エルミラーラの目を盗んでは、ジュリアンに会いに行くようになっていた。
ジュリアンは彼の“記憶喪失”と言う病気をいたわりながら、彼女は彼女なりに彼との愛に全てを賭けていた。

