マリオネット
「ここからは、
お客様お一人で
お進みになります。

ぜひ、この小さな
小さな物語を

どうぞ、

お楽しみくださいませ。」

マリオネットは

一礼して、

この部屋から去っていった。

残された私は

目の前にある

扉のドアノブに

手をかけた。


そっと取っ手を回すと

すんなり開いた。

少し緊張した私は

そこで息を少し整え、

その奥へと進んだ。