「そうそう、丁度頼みたい事があるんで、奈神さん、手伝ってもらえませんか?」 「分かりました」 これ以上言うと、疲れる。 私にしては素直に、その『頼み事』とやらを聞き入れる。 「私も手伝いましょうか?」 希里はそう言ったが、彼は首を横に振る。 「橘さんに、重たいものは運ばせてはダメでしょう?」 ……外ヅラだけ良すぎる。この教師。