「気が合わなかったら、殴っても蹴っても何でもしていいから!!一応形だけだしね」 そう言って、ワインをもう一口。 グラリと傾く赤い液体が、私の心のよう……。 なんて、自嘲気味に表現。 「実依ちゃん、そんなに気を落とさないで?」 「だってあんな小説……!」 「弟にはちゃんと説明したわよ~!『分かった』って本人も言ったんだし!」 まぁ、凛子さんの弟さんだし。 多分良い人だ!! 大丈夫!