一面ピンクの壁に、少し黄ばんだ天井。 無駄に広い、真っ白のベッド。 男と女が、欲を吐き出す為の部屋に 俺は、男と二人っきり。 「磨白君〜相変わらず可愛いね〜。」 そう言って、俺の躯を舐める様な視線で見つめるのは 頭もはげ上がり、くたくたのスーツに身を包む中年男。 一週間前、街中で声を掛けられて始まったこの関係は、 世間で言う “ 援助交際 ”だ。 普通の援交と違うのは、 相手が男って所。