「悠真くん…」 私は、悠真くんを優しく抱きしめた。 すると、悠真くんも私の事を抱きしめてくれた。 他人や違う人が見たら、完璧恋人同士に見えるだろう。 しかし、ココは誰も入ってこない。 近づきもしないと思う。 私は、それを知っているから、平気で悠真くんを抱きしめられる。 しかし、教室や廊下などで抱き合ったりしてしまったら、大騒動になるだろう。 この時、私の考えは甘かったんだ。 まさか、そんな事なんて考えもしなかった。 裕也が、旧校舎の音楽室の前で部屋の中を覗いていた事なんて―…。