「無理だって笑われるかと思いました」
真剣に聞いてくれたのが、嬉しかった。
「無理な訳ないよ。
A高校から高看へ進学する生徒は沢山いる。
総合学科だから、介護実習と高看向けの授業も受けられるし、いい選択だと思うな。
星沢さんは根性があるから、きっと目標さえ決まれば頑張れると思う。
応援してるから、頑張れ!」
「はいっ!」
「そっか、ナースかぁ……」
付け合せのたくあんをかじるあたしを見ながら、渡辺先生が呟いた。
ん?
目が合ったと思ったら、視線をそらされた。
あまりにもあたしに色気がないからだ、きっと。



