あれから1週間。
学校帰りに、あたしは毎日お母さんのもとへ通った。
お母さんは、太ももの骨と肋骨が折れていて、太ももの骨は手術が必要だった。
不幸中の幸いだったのは、タクシー乗り場に並んでいた人がみんな、お母さんを助けてくれたこと。
加害者はちゃんと保険に入っていたみたいで、お金の心配もいらない。
あたしはお母さんが退院するまでの間、飛鳥の家に下宿させてもらうことになった。
ただ、お母さんのバッグに入っていたあたしのケータイは、壊れて使えなくなっていた。
新しいケータイは、お母さんが退院するまで我慢することになるけれど、まあいいや。
お母さんが元気になってくれたら、それでいい。
そして、いよいよ今日は終業式でクリスマスイブ。
あたしは可愛くラッピングしたプレゼントを持って、お母さんの病室へ急いだ。