天使未満。


「だってぇ、どんな人なのか見たいもん!

約束だからね! ふふふふふ、楽しみ~」


「ん~、一応お願いしてみるけど、すっごい照れくさいなぁ」


「いいじゃん、親友に見せるって言えばOKでしょ?

それよりさ、クリスマスイブ、うちで一緒に過ごそうよ。

お泊りしてもいいように、お母さんにお願いしといてねっ!」


「……いいの? やった~っ! 飛鳥大好きっ!!」


「あたしもその方が嬉しいもん!」


中一で同じクラスになって以来、飛鳥はあたしの親友。

あたしは何でも飛鳥に話すし、飛鳥もあたしに何だって打ち明けてくれる。

クリスマスイブは、バーにとって稼ぎ時だから、あたしはいつも一人ぼっちだった。

飛鳥にとっても、クリスマスイブは、耐えられないほど辛い日で、1人で眠りたくないと言っていた。