天使未満。


「国の中がまだ混乱しているウガンダには、孤児が沢山いる。

孤児院の数も足りないから、ここに入れる子どもはまだ恵まれているんだ。

元気で逞しい子どもは、ストリートチルドレンになる。

それができない、まだ幼い子どもや、身体が弱かったり障がいのある子どもが、ボロボロになりながらたどり着くのが、俺がいたこの孤児院だったんだ」


画面に映し出されるのは、おそらく目の見えない子。


「杖を使って歩く方法を教えているんだ」


あたしにはちっともわからないスワヒリ語。

でも、優しく語りかけながら手取り足取り教えているのはわかる。


場面が変わった。


「君と同じように、向こうの子どもも算数嫌いが多くてさ。

小学校の『さんすうセット』を思い出して、自分で作ってみたんだ」