あ、という顔をしてから、優しく微笑んだ。 そして。 あたしが待ち望んでいた言葉を囁かれた。 「芹香はもう、子どもじゃない。 ナース姿の芹香に、参りました」 大きくて、ずっと手の届かないところにいた人が、やっとあたしに目を向けてくれた瞬間だった。