天使未満。


将来の希望……。

異国の地で、子ども達と泥だらけになって遊んでいる様子が目に浮かんだ。

根気よく、数学を教えている姿も。


あの頃のあたしと同じ、ううん、それ以上に夢も希望もない生活を送ってきた子どもにとって、その活動がどれほど嬉しかったことだろう。


「ここにも、渡辺先生のおかげで自分の将来に希望が持てた子どもがいますよ」


そう言いながら、涙腺が緩んじゃうのを感じた。


「……そう言ってもらえたら嬉しいよ。

でも、2つ訂正。

1つ目、俺はもう『先生』じゃないよ。

元々ボランティアで教えてただけだし。

2つ目、星沢さん……」