天使未満。


丸テーブルに向かい合う、あたしと渡辺先生。

顔を見るのが照れ臭くて、テーブルの上に置かれた手をぼんやり眺めた。

右手の中指に大きなペンだこ、発見。

きっと、いっぱい勉強したんだろうな。


「将来何になりたい?」


「将来?

……まだわかりません」


本当は、タレントとかに憧れてるけど、そんなこと言えない。


「じゃあさ、これから決めるとして。

それだとなおさら、慎重に進路を考えなきゃならないよ」