天使未満。


☆☆☆☆☆

無事に退院の手続きが終わり、4人で飛鳥の家の車に乗り込む。


「飛鳥と芹香ちゃんに、大事な話があるんだ」


飛鳥のお父さんから切り出された。


「今日は二人の合格祝いと、芹香ちゃんのお母さんの退院祝いを兼ねて、外へ食事をしに行こう。

その時に話すから」


あたしと飛鳥は、顔を見合わせてうなづく。

きっと、あたしたちが想像している通りの話、だろうな。

お母さんは表情を変えずに、黙って外を見ていた。

こんなに早く話をされるとは思わなかった。

それだけ、二人が真剣だっていうことかな、と思ったら嬉しい。

ほんのちょっとだけ寂しいのは、きっとあたしだけのお母さんじゃなくなるせい。

飛鳥はもっと寂しいよね……。