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やっと、全ての試験が終わった。


燃え尽きたあたしだったけど、他の受験生となるべく接触しないようにということで、すぐにカバンへ荷物を詰めて、職員玄関へ向かった。

最後まで付き添ってくれた女の先生にお礼を言って、外へ出た。


飛鳥のお父さんが、職員玄関前に車を横付けしてくれていた。


急いで乗り込んで、混雑する前に学校を出る。


「こっちまで車を入れてもいいですよって誘導してもらったんだよ。

具合悪くならなかったかい?」


「お薬飲んだし、大丈夫です」


「このまま飛鳥を迎えに行くから、帰ったら二人で答え合わせをすればいい。

色々大変だったけど、よく頑張ったね」


「ありがとうございます」


ほっとして、後部座席のシートに座る。

次にここへ来るのは、合格発表の時……。