天使未満。


ここにいるってことは、渡辺先生にはあたしのインフルエンザは移っていなかったみたい。

安心した。

あたしのせいで、先生が苦しんだらとても申し訳ないもの。


少しずつ近づく。

早く気づいて!


あたしの願いが届いた。

渡辺先生が、あたしを見つけてくれた。

ポケットに入れていた手を出して、大きく振ってくれる。

それから、笑顔で駆け寄ってきた。


「星沢さん! やっと見つけたよ」

そう言って、あたしのすぐ近くに来た渡辺先生の鼻とほっぺは、少しだけ赤くなっていた。

もしかしたら、ずっと外で待っていてくれたの?